決して万全ではない石井貴子(25=千葉)だが、気力で2走目を1着で決めた。

 昨年からの海外遠征続きで練習不足の上に体調もままならなかった。それでも「元に戻るのに4カ月はかかると思っていたけど、よくなってきている実感がある」と明るい表情。「とにかく必死でやっています。決勝も力を出し切るだけ」と意欲を見せた。折しも場内見学会に参加していた中村鈴花さん(13)が「石井さんにあこがれてガールズを目指してます」と感激の握手。石井も「彼女のためにも頑張ります」と健闘を誓った。