競輪を統括する公益財団法人JKA(東京都・千代田区)の新会長に豊田自動織機相談役の吉田和憲氏(68)が内定したことが22日、明らかになった。26日に予定されている評議委員会、理事会の決定を経て正式に就任する。11年4月に就任した現会長の石黒克巳氏は名誉会長になる。

 吉田氏は81年に同社入社。トヨタ自動車の社是とも言える「カイゼン」に取り組み、工場運営の効率化を図った。10年6月に代表取締役副社長に就任。副会長を経て14年6月から相談役を務めている。

 吉田氏は競輪ファンでもあり、売り上げ低迷や競輪場の撤退問題など課題が山積する競輪界をどう「カイゼン」していくのか、手腕が問われる。