五輪メダリストが、再びガールズケイリンに参戦する。短期登録制度で来日した女子4選手が9月30日、東京・千代田区のJKA本部で会見を行った。女子の外国勢参戦は14年以来、2年ぶり4回目。注目は、リオ五輪スプリント金メダリストのクリスティナ・フォーゲル(25=ドイツ)だ。

 14年には同じドイツからミリアム・ベルテが参戦した。「そのときはうらやましくて『何で私じゃないの!』と思ったくらい」と、来日を熱望していたという。「参加できて光栄。また、日本の考え方を学べてうれしく思う。日本の伝統や歴史を学ぶことも大切にしたい」と、レース以外の日本での生活を心待ちにしていた。

 実績は文句なしだ。200メートル10秒384の世界記録保持者で、五輪直前の世界選手権ではケイリンでも優勝した実力者。日本のファンに「勝つ姿を見てほしい。私たちのショーを見てもらって、来年もまた見たいと思うようなレースをしたい」と猛アピールした。現在、競輪学校で練習を積んでおり「これからさらに状態は良くなっていく」と自信満々。今月5日の松戸がデビュー戦。女子トラック界の最速女王が、日本のバンクに降臨する。