【木村重成のオレに任せろ】

 初日は全レース予選が行われ、前大会覇者の中村雅人をはじめ、全国ランク1位青山周平、永井大介、高橋貢らが順当に白星発進。2日目は9R以降の2次予選Aがメインとなる。「オレに任せろ」の木村重成は10Rに出走する浦田信輔に期待した。

 浦田信輔が、きっちりさばいて初日7Rを勝ち切った。スタート先行した佐藤摩弥を4周1コーナーでかわして首位に立つと、そのまま後続を振り切った。

 浦田は1着のチェッカーフラッグを受けて「あれ?」という違和感を感じた。というのも、このレースだけチェッカーフラッグを振ったのが、川口オートレースのイメージガール、菜乃花。「何か違うなぁ、でもまあいいか」あとで菜乃花だったことを聞いて、「なんだ、そうだったんだ」と納得の笑顔。「いつもしっかりチェッカーは確認する」そうだが、微妙な違いに気がつくほど、余裕をもったレースができている証拠だ。

 6月24日、飯塚優勝戦で落車して左足首を負傷。9月30日の川口から復帰してこれが4走目。レース勘を徐々に取り戻しつつ、実戦を迎えているが、復帰後初のSG初戦をしっかり勝つあたりが、さすがSGグランドスラマーだ。

 「展開が良かったんですよ」と謙遜するが、言葉を続けて「エンジンは、手前はいいけど、突っ込みでは負けている。前回の川口からマフラーが換わっただけなのに、こんなに感じが変わるとは」と消音マフラー特有の調整の難しさも実感した。そのあたりはいつも通り「エンジンはちょこちょこ調整して」修正する。3連単(6)-(7)(2)-(7)(2)(3)(1)。