新井恵匠(伊勢崎=32)が鮮やかな追いを決め14年に続き大会2度目の優勝を飾った。今年は2度目の優勝で通算6度目。2着は緒方浩一、3着は栗原俊介が入った。大会は30期が3連覇を果たした。

 優勝争いは同期との激しいバトルとなった。緒方が3周1角で先頭に立つと、このとき4番手の新井は4周4角で2番手に上がり、さらに猛追。両者の差は周回を重ねるごとに縮まった。最終周1角、新井が先行する緒方に執念で切り込み、ついに首位を奪った。「緒方君のペースが速くて最初は届くか分からなかったけど、緒方君が滑りだしたので、ひょっとしたらと思った」と最後まであきらめなかった。

 2日目後に新品クランクを投入。準決後にはピストンも交換した。「今節で一番いい車になった。同期や先輩に整備を手伝ってもらったおかげ」と仲間にも感謝した。今年8月には伊勢崎オートレースGPでSG初優出(4着)。SG日本選手権(浜松で11月2日から)にいい流れで臨む。【大野義孝】