からつボートで、「G1開設63周年記念競走 全日本王者決定戦」が10日から6日間、開催される。今年のSG戦線をにぎわせた瓜生正義、山崎智也、坪井康晴らが集結する。地元の古賀繁輝は念願の地元周年制覇へ挑む。前回の周年で、優勝戦3着に終わった悔しさを晴らす。

 -走り慣れた地元の水面ということで、アドバンテージがありそう

 古賀繁輝(以下、古賀) 確かに、からつは優勝回数も12回と群を抜いて多いですね。地元ということで気持ちの高まりがあります。それでも、しっかり落ち着いて結果を残したいです。

 -最近の調子は? 10月の徳山周年記念では、2日目からオール2連対と、安定した活躍で優出した

 古賀 優出できたのは確かに良かったです。でも優勝戦で転覆してしまって、完走できていないのは駄目です。その後の、からつMB大賞でもふがいなかったです。

 -その時は予選の大きな着が響き、予選突破ならず悔しい結果に

 古賀 エンジンは出ているけど、レースミスとか、メンタル、技術に関わるところのミスが多かったですね。そこが今の自分の反省点でもあります。

 -前回1月のからつ周年では優出(3着)した

 古賀 前回は優勝戦でピット離れから失敗してしまいました。それでリズムが狂ってしまって…。天候が気になったのもあって、その時からメンタル面が大事だと思い知らされました。

 -今回のからつ周年では、落ち着いて結果に結びつけたい

 古賀 はい。そのためには不安材料をなくしていくことが大事だと思います。ペラにしろ、しっかり準備をしていきたいです。エンジンは7月に新エンジンに変わっているし、温水パイプも装着される。情報を集めておかないといけません。反省を生かして、いい結果に結びつけたいです。

 -からつ周年では強力なメンバーが集まる

 古賀 普段通りにいければいいんですが、そういうメンバーでないことは分かってます。でもそういうメンバーの中でも、しっかり結果を残さないと駄目だと思ってます。地元ということもありますし、結果にこだわっていきます。

 -新しい家族のためにも、かっこいい姿を見せたい

 古賀 そうですね。12月に5人目の子どもが生まれる予定です。帝王切開ということまで、もう決まっているんですよ。多分、今回のからつ周年が、子どもが生まれて初めてのレースになると思います。

 -休みの日は、お子さんと過ごすことが多い?

 古賀 昔は1人だったので自分中心に動いていたんですが、今はもう子ども、家族が中心の生活になっていますね。地元の選手と家族ぐるみでバーベキューをして楽しんだり、幼稚園に迎えにいったりもしてます。

 -すっかりいいパパ

 古賀 自分の方がいつも元気をもらっているくらいですね。レースでも「よし頑張ろう」って、気持ちが入ります。

 ◆古賀繁輝(こが・しげき)1986年(昭61)7月19日、佐賀県生まれ。94期生として04年5月からつでデビュー。同節で初勝利を記録。初優勝は06年9月のびわこ新鋭リーグ。G1優出5回。同期に今井貴士、岡崎恭裕、藤岡俊介らがいる。163センチ、56キロ。血液型B。