【GP賞金1位・選手紹介】

 石野貴之(34=大阪)

 鳴門のオーシャンカップを優勝した直後の多摩川一般戦で、「安心はしていない。(2ndからの)6位以内を目指しているので」と話したのが印象的だった。戸田周年優勝戦のフライングでG1に出場できない立場ながら、獲得賞金1位で地元の大一番を迎える。「今年はここまでいい感じで来ている。ここ一番でいいエンジンを引けているのが大きいのかなと思います」。グランプリは過去に3回出場して3回とも優出。トライアルの戦い方は心得ている。レーサーとして成熟した今、黄金のヘルメットを目指す。

【QC賞金1位・選手紹介】

 遠藤エミ(28=滋賀)

 今年の遠藤は春先から女子賞金争いのトップを快走した。尼崎オールスターで自身初のSG準優進出、G1津レディースチャンピオンは優出4着。「賞金1位で平和島に行く」と意を決した11月のG2大村レディースチャレンジカップでは圧倒的強さで優勝した。今や女子トップ級の1人に成長。「ペラや調整の引き出しは確実に増えたと思います」。SGなど記念レースで強豪男子選手と走ることで、ボートレーサーとして大きく幅を広げた1年だった。その集大成の走りを、平和島の水面で見せつける。

※明日は住之江・平和島の水面特徴