五反田忍(43=大阪)が約8年ぶりの戸田ブランクをはね返して優勝を飾った。枠なりの2コースから差して、バックは2番手だったが、イン先マイの永井聖美がコンマ01のフライングに散り、先頭に躍り出た。

 表彰式後には思わず涙がこぼれた。「小さいころからお世話になっていた知り合いが大阪から応援に来てくれてたみたいで…」と感極まった。近年は不調が続いていたが、今年は4月の芦屋オールレディース戦に続く、2回目の優勝と完全復調。「悪いときにいかにしのぐか。でも、あの時期があるから今がある。その積み重ね。目標? 上は目指したいけど、まずは1走1走」。不調でも『忍』んだからこそ、今の絶好調の流れがある。