児玉碧衣(22=福岡)は、またしてもガールズケイリンコレクション初制覇に届かなかった。

 先手争いになった最終ホームから一気のカマシで先制。そのまま押し切ったかに見えたが、最後の最後で姉弟子・小林優香の大外強襲を浴びた。「一瞬夢見た…一瞬夢見たんですけどね」と2度、同じ言葉を繰り返した。ただ、2着惜敗にも悔し涙はない。「一瞬夢見たけど、ゴール前の直線部分での力を付けていきたい。次は(夢を)かなえられるように。積極的な方が着がいいし、こういうレースが合っていると思う」。終始笑顔だったのは「勝てる」という手応えがあったから。松山の収穫を手みやげに、5月3日平塚でのガールズケイリンコレクションこそ、Vゴールを決めてみせる。