日刊スポーツ新聞社制定「第33回ボートレース年間三賞」はフレッシュな顔ぶれに決まった。女子最優秀選手を選ぶ特別賞は2度目のクイーンズクライマックス制覇を遂げた松本晶恵(31=群馬)が2年ぶりに受賞した。表彰式は2月6日に東京・品川プリンスホテルで行われる。

松本晶恵が2年ぶり2回目の特別賞を受賞した。18年の女子獲得賞金1位は小野生奈だったが、年末の平和島クイーンズCで2度目のG1制覇をしたことが評価された。「2年前に日刊三賞の特別賞をいただいて、こんなすてきな賞がいただけるのはもうないかなと思っていました。(女子の獲得賞金で)トップになれなかったので、まさかこの賞をいただけるとは、本当にびっくりです」と、喜びもさることながら驚きの方が大きかったようだ。

賞金女王として迎えた17年は優勝0回と苦しんだ。気合が空回りして結果が残せず、焦りが出てしまった。心機一転で臨んだ18年は1月下関でいきなり優勝。これが転機となった。「優勝してからいいリズムでいけましたね。お盆の桐生でも優勝ができたし、オールスターでは初めてSGの準優勝戦を経験できました。最後のクイーンズCは出場できただけでもうれしかったのですが、優勝できたのでとってもいい1年でした」。19年は地元桐生でレディースチャレンジCが開催予定。それに出場するのが目標だ。クイーンに返り咲いた今年は、さらなる高みを目指していく。

◆松本晶恵(まつもと・あきえ)1987年(昭62)6月3日、群馬県前橋市生まれ。98期生として06年5月の桐生でデビュー。12年6月丸亀で初優勝。16年平和島クイーンズクライマックスでG1初制覇。同期は平山智加、松田祐季。155センチ、47キロ。血液型A。

◆特別賞の選考過程 女子最優秀選手を表彰する。女子賞金トップは小野生奈。松本は獲得賞金で2位も、初めての2度目クイーンズクライマックス制覇は価値あるもの。選考で一番もめたが、小野は女子タイトルに届かず、女子頂上決戦を制した松本が2度目の受賞となった。

(データは日本モーターボート競走会提供)