<アジア杯:日本3-2カタール>◇21日◇準々決勝◇カタール

 日本が序盤に先制を許した。前半8、9分と危ない場面を出場停止明けのGK川島の好セーブで守ったが、ホームのカタールの勢いは止まらなかった。同12分に相手のロングボールにオフサイドを取ることができず、右サイドで相手FWセバスチャンにフリーでボールが渡った。何とか戻ったDF吉田が抜かれ、川島も3度目は防ぎきれなかった。

 自陣に退き気味になった相手を攻めあぐんでいた日本だったが、28分に追いついた。中央のMF本田圭からFW岡崎にスルーパスが通り、浮き球のシュート。最後はMF香川が押し込み今大会初ゴールをマークした。

 勢いを取り戻した日本はその後に多くのチャンスを作るが決めきれず、前半は1-1のまま終了した。

 後半も序盤は日本がペースを握ったが、18分にDF吉田が2枚目のイエローカードを受けて退場すると流れが変わった。直後の右サイドからのフリーキックをMFファビオセサルに直接決められ、1-2とリードを許した。苦しい展開の中、25分にMF香川がこの日2点目を挙げて再び同点。さらに44分にはペナルティーエリア内で香川が粘り、こぼれた球をDF伊野波が押し込んで勝ち越し。日本が3-2で準決勝進出を決めた。