日本サッカー協会は26日、国際親善大会アルガルベ杯(3月4日開幕、ポルトガル)のなでしこジャパンメンバーに、MF上辻佑実(27=日テレ)、横山久美(21=長野)の追加招集を発表した。

 FW岩渕(Bミュンヘン)、DF長船(浦和)の負傷辞退により、佐々木監督は千葉合宿に参加した練習メンバーから2人を招集する意向を示していた。

 横山はなでしこジャパン初招集となった。世代別代表では背番号10を背負うこともあったほど評価されており、ドリブルが最大の武器だ。10年のU-17(17歳以下)女子W杯トリニダード・トバゴ大会の準決勝北朝鮮戦では、ドリブルで「6人抜きゴール」を決めた。同年度の国際サッカー連盟(FIFA)年間最優秀ゴール賞にメッシ、ネイマールらと並び最終10候補に選ばれた。前日25日の練習後には「合宿に来ることが決まった時から、(アルガルベ杯に)行こうという気持ちしかなかった」と言い、自信に満ちた表情を見せていた。

 上辻も「レベルの高い中でできるのはうれしい。『持ち味のキック(の精度)をどれだけ見せられるかだ』と監督から言われている」と話していた。

 なでしこジャパンは26日夜にポルトガルへ出発する予定だ。