日本協会の大仁邦弥会長(70)が、次期日本代表監督の最有力候補バヒド・ハリルホジッチ氏(62)への就任要請について「大丈夫だと思う」と話し、交渉が順調に進んでいることを示唆した。1日(日本時間2日未明)、パラグアイで行われる南米連盟の会議に出席するために経由したパリで取材に応じた。

 大仁会長は数時間のパリ滞在中に、フランスで交渉に当たる霜田強化担当技術委員長から電話報告を受けたという。既に日本協会からハリルホジッチ氏側に年俸200万ユーロ(約2億7000万円)などの条件を提示し、基本合意。現在はスタッフなどの詳細を詰めているとみられる。

 細かい部分の交渉が終われば、12日の日本協会理事会に諮った後に正式発表される見通し。就労ビザについても、通常よりも早い1週間~10日間で取得できる可能性が高く、順調にいけば27日の親善試合チュニジア戦(大銀ド)で指揮を執ることができる。

 アギーレ前監督の解任から約1カ月。18年W杯ロシア大会アジア2次予選も6月から始まるという日程的にも厳しい状況下で、ようやく日本代表監督人事が着地しそうな情勢だ。