なでしこジャパンが連覇を狙う女子W杯カナダ大会(6月6日開幕)に向けて、課題の残るスタートをきった。W杯不出場のデンマーク相手に、試合開始から守備で混乱した。DFラインの連係ミスで前半2分に先制された。一時はMF安藤梢(32=フランクフルト)の左足ゴールで追いついたが、後半13分にもDF熊谷紗希(24=リヨン)のクリアミスをきっかけに、決勝ゴールを奪われた。

 日本の先発11人中、GK山根恵里奈(21=千葉)を除く10人が、11年女子W杯ドイツ大会優勝を経験した顔ぶれだった。主将の宮間あや(30=岡山湯郷)は「私たちに負けは許されない。とはいえ、下を向いていてはいけないので、もう一度、強い気持ちを持ってやりたい」。FW大儀見優季(27=ウォルフスブルク)も「ポジティブに考えないと意味がない」と、中1日で臨む6日のポルトガル戦へ気持ちを切り替えた。