日本協会が、今年12月に実施するU-22(22歳以下)日本代表のダブル海外遠征の候補地に、カタールとグアムを挙げていることが3月31日、分かった。異例の月間2度の国外合宿で、日程は(1)12月1~13日(2)23~30日。日本協会関係者の話によると、行き先は(1)がカタール(2)がグアムになる案が浮上しているという。事業日程としては既に評議員会で承認され、日本協会が候補地の選定を進めていた。

 遠征はカタールで行われる、リオ五輪アジア最終予選を兼ねたU-23アジア選手権(来年1月12日開幕)の予行演習となる。まず(1)で開催国の気候や練習環境などプレー条件を確かめる。(2)は暑熱対策が目的。ロンドン五輪最終予選前の12年1月に当時の代表も合宿した地で汗腺を緩める。ただし直前合宿として戦術浸透も図りたいため、Jクラブが毎年利用して施設面が充実している九州・沖縄も候補に残っているという。いずれにしても、J1のチャンピオンシップ決勝や天皇杯と重なるため、各クラブの協力を得る作業が欠かせない。

 7月の仙台合宿から11月までは月1回、2泊3日程度のミニ合宿を張る「5カ月連続国内キャンプ」を計画中。短期決戦へ、集まる時間を増やす方針だ。6大会連続の五輪出場へ着実に強化を進める。