J1の「狩人」が国際舞台に乗り込む。

 東京MF米本拓司(24)が、東アジア杯日本代表メンバーに選出された。

 5月の国内組合宿にも選ばれていたが、国際Aマッチは10年1月のアジア杯予選イエメン戦以来。J屈指のボール奪取力を誇るMFで、ハンター(狩人)の異名を持つ。「ボールを奪いきるところがストロングポイント。自分の特徴を出していきたい。ボールを奪いきれればいい攻撃ができる。いい守備から入っていきたい」と言った。

 合宿ではハリルホジッチ監督のコンセプトを植え付けられた。「攻守の切り替えの早さは口酸っぱく言われた。それは当たり前のことだと思ってやっていきたい」とイメージを高める。自身の強みを出せば、自ずとチームコンセプトに当てはまる。代表の中盤には、攻撃力の高い選手こそそろうが、守備の人は決して多くはない。国内組で臨む東アジア杯に、チャンスは広がっている。

 5年半前の代表戦は若手主体で臨んだ試合だった。その間、左膝前十字靱帯(じんたい)を2度断裂。「あれから2回前十字靱帯(じんたい)を切った。ケガをしても代表に戻ってこられることを証明するためにも、生き残っていきたい」。米本のプライドをかけた戦いが待っている。