なでしこジャパンが中国に敗れ、リオ五輪出場が絶望的となった。前半、パスミスからの失点で先制を許すと、後半にも1点を加えられた。FW横山のゴールで1点を返したが後が続かなかった。

 NHKのゲストとして観戦した元なでしこジャパンの澤穂希さん(37)も敗戦にがっかりした表情を見せた。それでも「選手全員は一生懸命戦ったと思いますが、結果がついてこなかった。こういう時こそチーム一丸となってもう1度やらないといけない。最後の5試合が終わるまであきらめずに戦ってほしい」と気持ちの糸を切らさないように、選手たちに呼び掛けた。

 澤さん自身、現役時代はピッチ上の監督として周囲を鼓舞し続け、ピンチにはファウルもいとわない厳しいタックルでボールを刈りにいった。それだけに現在のなでしこの戦いぶりには不満がある様子。

 「(1失点目は)コミュニケーション不足。2点目がなければまた違う展開になっていた。気になるのはボール保持者に対してのプレッシャーが全然行けてないということ。本当に課題だなと思います」と厳しく指摘した。