U-23日本代表は、五輪2連覇を目指すU-23メキシコ代表から勝利を収めた。

 日本が主導権を取った。前半2分、ペナルティーエリア内左寄りからMF中島翔哉(東京)が先制ゴールを決めた。

 同33分には、中盤で相手ボールを奪うとカウンター攻撃から中島、FW久保とパスをつなぎ最後はFW南野拓実(ザルツブルク)が2点目を奪った。

 メキシコは後半25分、FWブエノのゴールで1点差に詰め寄ったが、勝利には届かなかった。

 U-23日本代表は、8月にリオデジャネイロ五輪出場を決めた後の最初の試合。初招集のファンウェルメスケルケン際(ドルトレヒト)を右サイドバックで起用するなど手倉森誠監督(48)は、1月のリオデジャネイロ五輪アジア最終予選メンバーを9人、メンバーに入らなかった新戦力2人を先発させた。

 ともに出場権を得ているチーム同士の対決で交代枠は6人ずつ。今回のポルトガル遠征は、選手にとって本大会メンバー18人選考へのアピールの場となる。

 28日にはポルトガル1部リーグのスポルティングと練習試合を行う。

 五輪の組み合わせ抽選は4月14日に行われる。

 ▽手倉森誠監督の話「相手がリズムを作る前にこちらから仕掛けられたのがよかった。貪欲な姿勢で浮足立たせたのが効果的だった。1点取られたけどいいゲームコントロールを示せた。その気になったら肩を並べるゲームをやれそうだと手応えを感じた。(五輪まで)勝ち続けること。我々の可能性を高められれば」

 ▽MF遠藤航主将の話「後半押し込まれるシーンはあったけど、我慢しながら失点しないことを考えた。勝てたことはよかった」

 ▽FW南野拓実の話「前回王者のメキシコ相手に言いサッカーができたことは自信になる」

 ▽MF中島翔哉の話「前半先制して2点目も取れてよかった。後半取れるチャンスがあったので攻撃としては(無得点を)反省しないと。メキシコに自信を持って戦うことができたし、より自信を持って五輪までに完成させたい」

 ▽DFファンウェルメスケルケン際の話「デビュー戦ということでいい緊張感で臨めた。自分のところでやられるところがあった。戻って修正したい守備の形も試合を通してわかった。次のチャンスをいただければつかみたい」