U-16(16歳以下)日本代表FW久保建英(たけふさ、15=東京U-18)の勢いが止まらない。前半42分に大会2試合連続となるゴールを決めた。ペナルティーエリア付近でボールを拾うと、ドリブルでDFを1人右へかわし、右足シュート。ゴール左へ決めて笑顔を見せた。2得点1アシストを含む5得点に絡んだ初戦のベトナム戦に続くゴール。前半26分に球際で右足を痛め倒れ込むシーンもあったが、影響を感じさせないプレーを披露した。

 後半7分には、アシストをマークした。やや右サイドでボールを受けると、視線は左方向を見ながらボールは右前のスペースへ。FW中村への絶妙なスルーパスでゴールを演出した。7点リード迎えたロスタイムには、さらに貪欲さを出す。ペナルティーエリアのラインに沿って右から真横にドリブルしながら、左足で強烈なシュートを突き刺した。

 試合終了のホイッスルが鳴るまで気を緩めない。2試合連続で2得点1アシストの活躍で締めくくった。スペインの名門バルセロナの下部組織でプレーを経て、所属する東京でトップ登録が完了し注目が集まる中、この日も輝きを放った。

 8-0で2連勝となった日本は22日に、1次リーグ最終戦オーストラリア戦で全勝突破を目指す。

 ◆16年U-16アジア選手権 準々決勝に勝利した上位4チームが来年8~9月にインドで開催されるU-17W杯の出場権を獲得。開催国のインドは出場権を得ているため、インドが準決勝に進出した場合は、準々決勝で敗れた4チームによる5位決定戦が行われる。1次リーグは16チームが4チームずつ4組に分かれ、各組上位2チームの計8チームが決勝トーナメントに進出。1次リーグの順位決定方法は<1>勝ち点<2>当該チーム間の対戦成績<3>得失点差<4>総得点<5>PK戦<6>反則ポイント<7>抽選の順。日本はU-17W杯に過去7度出場。最高成績は93、11年大会の8強。前回の15年大会は出場を逃している。