日本代表のハリルホジッチ監督(64)が22日、遠征先のアルアイン(UAE)で会見した。日本は23日(日本時間24日未明)に、W杯アジア最終予選でUAEと対戦。B組は勝ち点1差にサウジアラビア、日本、オーストラリア、UAEの4カ国がひしめく大混戦で、上位2カ国が無条件で18年W杯ロシア大会の出場権を得る。

 日本は現在2位で、勝ち点1で迫るUAEは4位。W杯を争うライバルとの直接対決に、ハリルホジッチ監督は「4カ国に突破の可能性がある。最後まで戦うことになる。最終節、その前の節になっても、どこの国がW杯に行くか分からないだろう。(UAE戦は)W杯に行くための決定的な試合になるかも知れない」と真剣な顔で言った。

 UAE戦は、日本や欧州からの移動に便利なドバイではなく、砂漠を車で2時間近くかけて走るアルアインが舞台。完全アウェーになるため、同監督は「まずは不正な審判の笛を避けたい。それを希望する」と懇願した。

 既にMF長谷部主将が故障で日本に帰国。主将不在の一戦になる。主将の代役について、ハリルホジッチ監督は「何人か候補はいる。麻也(吉田)、森重、佑都(長友)になるかも知れない。今夜、選手と話し合って(主将を)決めたい。経験が必要ですから、1人だけではなく、何人か主将の役割ができる選手が必要になる」と明かした。