FC東京ユースFW久保建英(15)が2日、U-20(20歳以下)W杯韓国大会(20日開幕)の日本代表メンバーに選出された。
久保は同日、所属のFC東京小平グラウンドで練習後、取材に応じた。ペン記者の後、テレビ各局の囲み取材を受けた久保は「出るからには、1番の目標は優勝」と口にした。主な一問一答は、以下の通り。
-日本が入った1次リーグD組の印象は
久保 グループが発表された時は正直、とても強いグループに入ったな、というのは思いました。でも勝つことは変わらないので、精一杯やって突破したい。
-FW小川航基(ジュビロ磐田)MF堂安律(ガンバ大阪)は、強いグループだからこそ、倒せば注目されると言っている
久保 優勝しようと目指すなら、どのチームも倒さなければいけない。出るからには、1番の目標は優勝だと思っていて、そのためには、どのような国であっても倒さなければいけない相手だと思う。
-日の丸を着けて初めて戦うW杯
久保 日本を代表して戦う以上、変なプレーは出来ない。選ばれなかった人たちの気持ちも込めて戦う。
-W杯でやりたいプレーは
久保 自分は小さい頃からドリブルが好きで、ドリブルだったり視野の広さだったりを見せてほしい。ゴールも狙いたい。
-日本のメディアは、どうしてもバルセロナFWメッシと比較する。好きな選手は
久保 自分の好きな選手は、やっぱりメッシ選手というのもありますし、最近ならネイマール選手。タイプは違いますけれど、スアレス選手のシュートは、すごいなとは思います。
-まだ成長過程…どういった選手になりたい?
久保 日本を代表できるような選手になるだけでなく、世界でもトップレベルの選手にはなりたいなと思います。
-、U-20W杯を、どんな大会にしたい?
久保 サッカーは…まぁ、ある意味、運が味方するかしないかというスポーツでもあると思うので。自分はこれまで、何とか運を味方につけてきた結果、ここにいると思っていて、5大会ぶりの出場で注目度も増している中で、結果を残せれば、またこっちに運が向いているかと思うので、ぜひ頑張りたい。
-運の向かせ方のコツはある?
久保 特に…ないです(笑い)
-3日のルヴァン杯コンサドーレ札幌戦に向けて、今は東京でトップの練習にも参加している
久保 トップチームの練習に参加してみて、やっぱり、みんな技術的にも戦術的にも、すばらしい選手ばかりで、やっていて楽しい。いつも通りのプレーが出来ればいいと思う。
-体格が大きくなった
久保 もともと自分は小さいイメージがあって。でも、それを克服しようと頑張ってきた結果、今、170センチくらいあって、体重も増えた。マイナスになっていないと思う。
-最年少15歳でメンバーに入った
久保 周りが先輩方ばかりの中で、出すところは出して、教えるところは教えてもらって、という中で今までしてきたんですけど…選ばれた以上は、年齢が下だからということで、ミスしたりだとかしても、しょうがないとは許されないと思う。同じU-20の代表として戦いたいと思う。
-大会に向け前から意識したことは
久保 アルゼンチン遠征に呼ばれてから、本大会には呼ばれたいと思った。
-このくらい出来たら…という基準は?
久保 基準を作ってしまうと、それより上に行くことが少ない。上の基準を作らずに、最低限としてはみんなが見て楽しいなというプレーを見せてチームの勝利に貢献したい。
-最低限とは
久保 シュートだったり、ドリブルだったり、パスだったり、周りと違うっていう感じではないんですけど、誰が見てもすごいなと思われるプレーを何度か出せたらいいなと思っています。
-今、新たに取り組んでいることは
久保 (利き足ではない)右足も(4月30日の)長野パルセイロ戦でシュートを決められなかった。右も、ある程度のレベルにはいかないと、と思っているので、右足だったり、後はドリブルというのは常に上に上げられると思っているので、どんどん上達していきたい。(ボールを)取られないというのが大前提で、かつ相手の選手が嫌なドリブルが出来たらな、と思います。
-この1年でフィジカルがどれくらい伸びた?
久保 去年(16年)からだと7センチくらい伸びて、今の体重は63キロくらいあって、親が…特に母親が食生活に本当に気を使ってくれていて、本当に応援には感謝しています。まだ足りないんですけど、少しずつ…。
久保は世界の舞台を前に、母への感謝の思いを素直に口にした。【村上幸将】