日本サッカー協会の犬飼基昭会長は22日、文部科学省を訪れて川端達夫文科相らと会談し、2018、22年のW杯招致への協力を求めたことを明らかにした。

 10万人収容のスタジアム建設が予定されていた東京の五輪招致が失敗し、日本協会は今後、国際サッカー連盟(FIFA)がW杯の開催条件とする8万人以上収容のスタジアムを新設する方針。犬飼会長はサッカー専用競技場建設を念頭に「先進国に8万、10万人収容のスタジアムがない国はないだろう」と語り、川端文科相には「政府にもぜひ協力してほしい」と伝えたという。

 新スタジアムの建設費の財源や建設地などは現時点で白紙。公共事業削減を目指す民主党政権誕生で実現は厳しいとの見方もあるが、同会長は「困難とは理解しているが、(話の)持っていき方、アイデア次第」と話した。