<オーストラリア発・記者コラム>

 すっかり秋の気配が漂うメルボルンに滞在中です。日差しは強くても半袖では寒いくらい。18日の練習時間の気温は17度。34度のブリスベンから一気に冷え込んだ気さえします。

 街中を歩いていると、しょっちゅう目につくのが「TAB」の看板。日本で言うところの場外馬券売り場(WINS)のようなもので、TABは政府公認のブックメーカー。つまり競馬だけじゃなく、テニス、サッカー、ラグビー、バスケットのNBA、ドッグレースなども買えてしまうのです。

 となると昨秋のシンガポール遠征に続き、元競馬担当の血が騒ぎます。メルボルンといえば競馬のメルボルンC。市内は休日となり、お祭りムード一色になります。さすがに競馬場まではいけませんが、TABならメルボルン開催だけじゃなく、シドニー競馬も買える。さっそく買ってみると、一瞬にしてウン千円が溶けました…。まだまだ勉強不足です。

 ちなみにアジア杯の日本-ヨルダン戦のオッズは、日本の勝ちが1・35倍、ヨルダンの勝ちが8倍、引き分けが4・5倍。1・35倍なんて、落ちてるお金を拾うように簡単なオッズ。でもそう簡単にいかないのはサッカーも競馬も同じ。競馬担当時代には、同じようなオッズで勝負して大やられした忌まわしき記憶がよみがえり、買うのはやめました。このTAB、通りに1つはあるのでは?

 と思うくらいの数があります。昼間からスーツに身を包んだビジネスマンが、あふれていました。

 ちなみにメルボルン開催の8レースには「KAWABATA」という馬が出走予定。TABで横にいたオーストラリア人に「これ日本語?

 どういう意味なの」と聞かれましたが、あまりにシンプルな質問に「人の名前」と当たり前のことしか答えられなかった、ユーモアと英語力のなさを反省しました。