【カターニャ(イタリア)=猪野真美子通信員】カターニャFW森本貴幸(20)が6日夜(日本時間7日)、地元テレビ局REIのスポーツ番組に出演し、クラブでのプレーに専念したい考えを明かした。司会者から「日本代表についてだけど」と聞かれ「行きたくない。カターニャでのプレーに集中したい」ときっぱり。続けて「もし招集されたら?」と振られても「プレースタイルが違う」と、興味を示さなかった。

 カターニャの主力FWに成長し、今季リーグ4得点。ローマ、ユベントスからゴールを挙げ、日本代表入りの期待が高まった。しかし、ゼンガ監督から「ゴールを決めることだけ考えろ」と指示されているのに対し、岡田ジャパンでは攻守両面での幅広い貢献が望まれる。そんな事情もあって、それほど日本代表へのこだわりはないのかもしれない。

 1時間の番組中、森本は通訳を介さずイタリア語で応じた。背番号15について「日本に尊敬するイチローという野球選手がいる。彼の51番から付けた」と話し、電話出演したロモナコGMからは「1年後には集大成として、さらに大きなクラブに行ける」と賛辞を贈られた。