国際サッカー連盟(FIFA)は5月31日、バハマ・ナッソーで開いた理事会で、夏季五輪男子の年齢制限改正案を来年まで総会に諮らないことを決めた。FIFAは3月の理事会で、現行の23歳以下から21歳以下に引き下げる改正案をまとめ、6月2、3日の総会で決定する見通しだった。しかし、規則改正は国際オリンピック委員会(IOC)の反発が予想され、五輪競技から外される可能性もあるために、FIFA内からも反対意見が出ていた。今後プロジェクトチームを立ち上げて、改正案を再検討する。改正が先送りされたため、日本協会の犬飼会長は急きょ総会出席をキャンセル。6日のウズベキスタン戦視察は予定通り行われる。

 その他の決定・確認事項は以下の通り。

 ◆審判5人制

 試合の審判員数を現行の3人から5人に増やすことを来季の欧州リーグ(EL)で試験的に導入。ELは各国のカップ戦覇者などが参加する大会で、今季までのUEFA杯を改編して新たにスタートする。2人は両チームのゴール近辺に配置される可能性が高い。

 ◆開催都市決定

 14年W杯ブラジル大会の開催12都市を発表。立候補17都市のうちリオデジャネイロやサンパウロなど前回開催した50年大会の会場だった6都市のほか、首都ブラジリアなどが選ばれた。

 ◆イングランド編成

 12年ロンドン五輪の英国代表をイングランドの選手だけで編成することを承認。イングランド、スコットランド、ウェールズ、北アイルランドの4協会が、独立性を保つために合意。