日本代表のアルベルト・ザッケローニ監督(58)と前日本代表監督の岡田武史氏(54)が16日、宮城・仙台市内で「U-12世代の育成」をテーマに対談を行った。両氏は「技術力向上」「夢を持つこと」の重要性を強調。ザッケローニ監督は「W杯で大きな夢を見るのも悪くない。強豪と対戦したい」と14年W杯での上位進出をあらためて視野に入れた。

 育成方法に関しては岡田氏が「コーチに言われたことはできるけど、自分で考えてリスクを冒すプレーはあまりできていない」と前置きし「Jリーグもバルセロナを見習うべき」と主張。ザッケローニ監督も「スペインは3-0でも内容が悪ければブーイングが起こる。質が高く、内容にこだわったプレーが必要」と賛同した。両氏は同日午後、宮城県内の小学生150人を無料招待したサッカー教室で指導した。【湯浅知彦】