アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)の決勝トーナメント1回戦(5月29、30日)を1週間前倒しする意見がアジア・サッカー連盟(AFC)の中で検討されている。実現すればACLが同22、23日に開催され、W杯最終予選初戦オマーン戦(6月3日、埼玉)前の5月23日に計画される日本代表の強化試合の実現が困難になる。日本協会の原博実強化担当技術委員長(53)が30日、明言した。

 3月22日のAFC競技委員会で、中東勢から最終予選初戦までの日程に余裕を持たせるためのACL前倒しの意見が上がった。AFCは同委員会に属する10カ国の考えをこの日までに集約。日本協会は29日の幹部会でJリーグと「前倒し反対」を決定し、AFCに通達。日本は昨年からACL直後にW杯最終予選初戦を行う現状の日程に異議を唱えていたが、AFCに受け入れられなかった。

 原委員長は「昨年から日本は異議を唱えていたのに受け入れられず、この時期に重要な大会の日程が開始2カ月前に変わるのはおかしい。前例になるのもよくない」と断言。4月上旬にも結論が出ることになる。