<W杯アジア最終予選:日本6-0ヨルダン>◇8日◇埼玉

 日本代表DF吉田麻也(23)が右ひざを痛め、チームを離脱することが決まった。8日のヨルダン戦、前半37分にパスカットをした後に相手選手と激突し、右ひざに痛みを訴えた。1度ピッチの外に運び出されたが、プレーを再開。同41分にパスを出した後、再び同患部の痛みを訴え、同44分に交代した。右膝内側の靱帯(じんたい)を痛めた模様で、離脱が決定した。189センチとDF陣で最も長身の吉田不在で、高さのあるオーストラリア戦に臨まなければならなくなった。

 吉田は落胆した表情で報道陣の前に姿を見せた。「最初はやれるかなと思ったけど、パスを出したら痛みが出た。残念ですけど…。チームに迷惑をかけてしまった」と話した。センターバックでコンビを組むDF今野は身長178センチだけに、ゴール前の高さでは攻守ともに吉田に期待がかけられてきた。だが次戦は6月の3連戦で最も厳しい戦いが予想されるオーストラリア戦。相手は長身選手が多いだけに、日本代表にとって大きな武器を失ったこととなった。吉田の穴を埋めることが急務となる。