J2札幌のDF奈良竜樹(21)が5日、U-21日本代表の東南アジア遠征メンバーに、MF荒野拓馬(21)とともに選出された。前日4日にはリオデジャネイロ五輪1次予選となる来年3月のU-23アジア選手権予選の組み合わせも決定。今年1月のU-22アジア選手権は、大会前に右足首を骨折し不出場だっただけに「五輪まで時間があるわけじゃない。何としても(五輪の)チャンスをつかむためのチャンスをつかんできたい」と意気込んだ。

 “大人のプレー”で手倉森監督にアピールする。同代表主力DFは鹿島の植田や、神戸の岩波ら、J1所属の1学年下のメンバーが中心。奈良は現在J2というハンディはあるが、先輩として「ライバルはベテランを相方にしてプレーしている。僕は今季、自分でまとめるという部分もやってきた。そういう役割も担っていきたい」と話した。

 現在、札幌から16年以降のさらなる延長オファーを受け、交渉している。それはクラブからの期待の裏返しでもある。今季の活躍でJ1からオファーが届く可能性はあるが「来季J2にいても五輪に向け、やれることはある」と言った。基本線は札幌選手としての五輪切符奪取。その姿勢にブレはない。【永野高輔】