東京の日本代表トリオが、万全の暑熱対策でアジア杯に備える。15日に発表された同杯メンバーに、東京から選出されたDF森重真人(27)DF太田宏介(27)FW武藤嘉紀(22)が、合流直前に沖縄自主トレを敢行することが分かった。大会が開催されるオーストラリアは南半球で、気候は日本と逆の真夏。真冬に慣れた体を、オーストラリアの気候に近い沖縄で調整し、代表に合流する。

 初戦パレスチナ戦のニューカッスルや、決勝のシドニーがあるニュー・サウス・ウェールズ州は、夏の平均最高気温が26度。沖縄は日差しが強く、12月でも最高気温は20度を超える。調整するには気候面で、国内では最適な場所だ。沖縄では数日間にわたって2部練習も予定しており、メニューは専門家の助言を受けて組まれる。さらに東京から選ばれた3人がそろって行うことで、密度の濃い内容を行うことが出来る。

 連覇を狙う今大会、日本の課題の1つに、Jリーグ組と海外組のコンディションのギャップが挙げられる。シーズン中の欧州に対し、Jリーグは6日に終了。国内組は、1年間戦い抜いた疲れを1度回復してから、再び最高のコンディションを取り戻さないといけない。

 その差を少しでも埋めるため、初めて同杯に臨む武藤は「最高のパフォーマンスを見せないといけない」と話し、太田は「人生をかけて戦う」と、新戦力たちは危機感を感じながらも準備に余念がない。連覇を目指して、一足早く汗をかく。