仙台が下位対決を制し、8試合ぶりの白星を挙げた。

 相手は18位福岡。負ければ最下位転落の可能性もあったが、武器のセットプレーで2ゴールを奪い、ホームで快勝した。

 FW野沢拓也(34)の右足から2得点につなげた。前半33分の右CK。野沢がニアサイドに蹴ったクロスに、DF石川直樹(30)が飛び出しヘディングゴールで先制点。後半8分には、左CKで野沢がニアサイドへ放つと、DF大岩一貴(26)が頭で後方へそらし、DF蜂須賀孝治(25)が頭でシュート。GKにはじかれるも、最後はDF渡部博文(28)が左足で押し込み、追加点を決めた。

 3月12日の鹿島戦以来、約2カ月ぶりの勝利。石川直は「今日にかける思いは人一倍強かった。野沢さんの正確無比なキックがあってこそのゴール。練習通りクロスに飛び込めて良かった」。渡部は「(得点場面は)折り返しを狙っていました。勝てて素直にうれしい。複数得点と無失点で自信になった」と笑顔で話した。