タイ出身の北海道コンサドーレ札幌MFチャナティップ(24)が9日、震災で離れた観光客を北海道に呼び戻すために一肌脱ぐ覚悟を見せた。地震の影響で6日から発着がストップしていた新千歳空港の国際線が8日に再開した。だが、外国人に、北海道観光に対しての不安が残っていることは確か。来日2年目のタイのスターは、札幌に親しみを感じている。「札幌はもう安心です。遊びに来たいと考えてる人は、来てほしい」と、報道陣を通じて母国に届くように呼び掛けた。SNSなどでの発信にも前向きだ。

地震当日は来日中の母ポーンサワンさん(56)と一緒だった。地震には驚いただろうが「お母さんも札幌を楽しんだよ」と息子の住む街を堪能したことを強調した。練習再開から2日目。この日は午前、午後の2部練習で戦術を確認した。「コンディションは上がってきている」と、軽快な動きを見せていた。