清水長谷川健太監督(43)が3日、5日の天皇杯千葉戦を今季の「ターニングポイント」と位置づけた。1日のナビスコ杯決勝大分戦敗戦直後の試合。「この試合がポイント。選手には大事と言っている。難しい試合になるが、そこでやり切れるか。真価が問われる」とまで言い切った。今季目標のタイトル獲得に、目前まで迫りながら手からすり抜けた。勝ってそのショックを振り払う。

 12年前の同杯優勝を知るMF伊東は「負けることは決していいことではないが、この先のことを考えればこの敗戦があったからより大きくなれると思えるときがくる」と、前向きに話した。06年元旦の天皇杯決勝では敗戦のショックを抱えながらオフに入ったが、幸い今回は試合がすぐにやってくる。「勝てばポジティブな感じになっていく」と同監督。敗戦からわずか4日後、勝って再出発する。【栗田成芳】