<J1:横浜2-2京都>◇第12節◇15日◇ニッパ球

 横浜の日本代表MF中村俊輔(31)がW杯仕様の「ノーモーションつま先ミドル弾」でゴールを呼び込んだ。1-1で迎えた後半23分。ゴールまで約20メートルの敵陣中央でパスを左足で受けると、京都DFをフェイントでかわすと同時に、ノーモーションの左足つま先キックでシュートを放った。あまりのタイミングの速さに、シュートは詰めきれなかった京都DFの間をすり抜け、GKが慌ててはじいたこぼれ球を、MF兵藤が落ち着いてゴールに入れた。

 中村が「足を振り抜く時間がなかったのでトーキックにした」と振り返ったシュートは、W杯を意識したものだった。横浜移籍後は「ほかの選手を生かそうと安全なプレーを意識した」というが、この日はスピードに優れたワールドクラスのDF陣を想定。「狙いはタイミングをずらすこと。自分のひらめきや感覚を少しずつよみがえらせてもいいかな」と、ノーモーションキックを選択した。

 この日は、W杯で使用する軽量スパイクを着用。これもプレーを後押しした。「足さばきが速くなった」と効果を実感。日本代表の司令塔の視線は、すでに本大会に向けられていた。【松田秀彦】