清水MF杉山浩太(26)が18日、右膝半月板の故障から約5カ月ぶりに全体練習に合流。鹿児島キャンプから帰静後、練習を再開したチームメートとともに汗を流した。ミニゲーム、紅白戦などのメニューを感触を確かめるように消化。「これだけ離れていて、もっとひどいと思ったけど想像していたよりは良かったと思う。やっぱり充実感がありますね」と、さわやかな笑顔を見せた。

 昨年はけがに泣かされ続けた。鹿児島キャンプ中の練習試合甲府戦で右膝を負傷。手術を受けリハビリ生活を送った。4月のナビスコ杯予選山形戦、9月の天皇杯2回戦のホンダ戦こそ戦列復帰したが、本調子には程遠く、公式戦出場は、2試合に終わった。

 再起を懸けた今季ははやる気持ちを抑え、別メニューで一から体をつくり直し、合流にこぎ着けた。「なかなか復帰できずに自信を失いそうになったこともあった。まだ、時間はかかると思うけど、自分を信じてやっていきたい」。杉山が完全復帰へ第1歩を踏み出した。【前田和哉】