磐田は7日、明日9日のホーム開幕大宮戦に向けて完全非公開で練習を行った。試合が行われるヤマハスタジアムで約2時間、ゲーム形式で戦術を確認。6日の練習中に左膝の違和感を訴えていたFW金園英学(24)もフルメニューを消化した。大宮戦も先発が濃厚で、森下仁志監督(40)も「問題ない。大丈夫」と太鼓判を押した。

 今季から新システムの3-5-2を採用。2日の開幕名古屋戦はエース前田と金園が2トップで先発した。ともにボールのキープ能力が高く、他選手にとってはパスを出しやすい状況が増える。森下監督は「2人の所にボールが入れば得点できる機会も増える。動き自体もスムーズになってきている」と話しており、攻撃的布陣を敷く今のチームにとって欠かせないコンビになっている。

 金園は昨季、2度の中足骨骨折でシーズンを棒に振った。今季にかける思いは誰よりも強い。名古屋戦は得点こそ奪えなかったが、決定機を何度も作り「決めきれるメンタリティーを植え付けたい」と気を引き締め直した。金園がゴールで完全復活を証明する。【神谷亮磨】