J3福島ユナイテッドFCのカズことFW三浦知良が、59歳5カ月24日にしてキャプテンマークを巻いて先発出場し、2得点を挙げた。大山サッカークラブ(山形)を相手に前半12分、味方が獲得したPKから先制点を決めた。後半10分には自ら倒されて得たPKも沈め、マルチゴールを記録。天皇杯の本戦でのゴールとなれば、神戸時代の03年12月23日の準々決勝C大阪戦(神戸ユ)以来、23年ぶり。またしても最年長得点を記録した。チームも7-0で大勝した。

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106回目を数える日本最古の大会で、59歳5カ月24日の最古参「キング・カズ」が新たな記録を打ち立てた。

まず前半12分だった。味方選手が倒されて得たPK。ペナルティースポットに立ったカズは落ち着き払っていた。主審の笛が鳴ると、助走からしっかり左の軸足を踏み込み、右足を強振。GKの逆を取る形でゴール左隅へきれいに決まった。福島サポーターからは「ウォーッ」という歓声が上がった。

日本サッカー協会によると、古い時代の大会記録は残っていないが、59歳5カ月24日は最年長記録と認定された。そして後半にも再びチャンスを物にした。9分、スルーパスに抜け出したところで倒された。自らが得たPKを再びゴール左隅へシュート。GKが懸命に伸ばした手の先を抜け、正確にコントロールされたシュートを決めた。

まさにカズの日。序盤から積極的にゴールを狙った。前半4分のファーストプレー。右に開いてパスを引き出すと角度のない位置から豪快に右足を振り抜いた。シュートはゴール左へわずかに外れた。PKで得点した後の前半14分にも決定機を迎え、右足で狙ったが相手に阻まれた。

攻撃だけでなく、相手ボールを懸命に追い、奪い返す場面もあった。攻守に献身的に走り、チームに勢いをもたらした。後半もいの一番にベンチを飛び出し、ピッチへ。元気いっぱいだった。後半13分、カズは余力を残す形でベンチに下がった。

カズは7月25日に行われた天皇杯福島県予選決勝のいわき古河FC(東北2部)戦でも、4-0で迎えた後半7分、右からの折り返しを右足で押し込み、JFL鈴鹿時代の22年11月12日のFC大阪戦以来、4年ぶりのゴールを決めていた。まさに衰え知らず。生ける伝説は、来年2月には還暦を迎えるが、その向上心の火を燃やし続けている。

今季J3は2試合を終え、まだ出場がない。それでも15日の金沢戦はベンチメンバーから外れ、中3日で迎えた天皇杯へ準備を進めてきた。満を持して迎えた全国舞台で、力強くカズ健在をアピールした。【佐藤隆志】