ブラジルの王様ペレの記録が引用されるほど、フランス代表のFWエムバペが残した印象は強烈だった。まだ19歳。22年ワールドカップ(W杯)カタール大会のときには、どれほどまでに上り詰めていることか。ただ、期待を抱かせた逸材はほかにもいた。そこで日刊スポーツでは22年W杯が楽しみな「次世代ベストイレブン」を選んだ。

 ◆GK ピックフォード。コロンビア戦のPKストップなど数々のビッグセーブを披露。近年GKに不安があったイングランドの“ラストピース”になった。

 ◆DF 両サイドバックはフランスの22歳の2人。パバールがアルゼンチン戦で見せたゴールは美しく、エルナンデスの確かな守備は見事だった。中央は空中戦でほぼ負けなしの巨漢マグワイア(イングランド)と、頭で3得点を挙げたミナ(コロンビア)を選出。

 ◆MF コバチッチ(クロアチア)は「モドリッチ2世」の呼び声高く、迫力ある突進を見せたポグバ(フランス)は攻撃面で“違い”を見せた。ゴロビンは地元ロシアの至宝として欧州市場を色めき立たせた。

 ◆FW エムバペには説明不要だろう。ロサノ(メキシコ)によるカウンター攻撃からのドイツ撃破は、今大会の波乱の幕開けだった。ルカク(ベルギー)のさらなる大型化に期待大。

 ▼22年W杯カタール大会 中東でのW杯開催は初めてで、酷暑を避けるために史上初の「冬季開催」に。22年11月21日に開幕し、決勝は12月18日の28日間の日程。開催期間も14年ブラジル大会と18年ロシア大会の32日間よりも4日、短縮された。首都ドーハを始め7都市12会場で行われる予定で、開催国カタールはW杯初出場となる。26年の米国、カナダ、メキシコの3カ国共催大会から出場チームは現在の32から48に増えるが、前倒し案も出ている。