現役世界チャンピオンの称号を持つあの男が、まさかこんなことになろうとは。


 21日19時半(米国東部標準時間)に行われるメジャーリーグサッカー・イースタンカンファレンス第7節、トロントとのアウェー戦に向け、現地へ到着したシカゴ・ファイアーの面々。専門誌「スポーツビルト」によると、空港内を移動する彼らは1人の女性に声をかけられ、「一緒に写真を撮ってほしい」とお願いされたという。


 ここまでは、どこにでもある普通の光景だろう。しかし、その女性がシャッター係に指名したのは、なんと元ドイツ代表主将のMFバスティアン・シュバインシュタイガーだった。もちろん彼女は、目の前にいる人物が誰なのか知る様子もなく、その他シカゴ・ファイアーの選手らと笑顔で写真に収まっていた。


 チームメート4人と女性を撮影するシュバインシュタイガーの姿は、同クラブでアシスタントマネージャーを務めているエリック・ゲーリッグ氏の目にも滑稽に映ったようで、同氏は自身のツイッター(@eGehrig16)に、その瞬間を掲載している。


 先月、マンチェスター・ユナイテッドからシカゴ・ファイアーへ電撃移籍を果たした同選手は、米国に到着した際、空港で約100人のファンから熱い歓迎を受けており、また第6節終了時点で3試合出場2ゴールと、加入から早速結果を残しているのだが…。


 ただし、上述のゲーリッグ氏がアップした写真をよく見ると、シャッターを切るシュバインシュタイガーの顔からも自然な笑みがこぼれている。ドイツやイングランドとは違い、ピッチを離れれば自分を知る者はほとんどいない-そんな環境を、彼は意外と楽しんでいるのかもしれない。