DF長友佑都が所属するインテルミラノが、FWイカルディの2ゴールなどでホームでラツィオに3-0で快勝した。

 前半のラツィオの攻撃をしのいだ後の後半9分、インテルミラノは相手ボールを奪ったショートカウンターから、MFバネガが強烈な右足ミドルシュートを決めて先制し、その2分後にはDFダンブロージオの右クロスをニアでイカルディが頭で流し込んで2点目を奪った。さらに同20分、右サイドからのFKをバネガがサインプレーでグランダーのマイナスのパスを中央へ送ると、イカルディが下がりながら右足で押し込んでリードを広げた。イカルディはこの日の2得点でFWジョコ(ローマ)、FWベロッティ(トリノ)を抜き14得点で得点ランク単独トップに浮上した。

 長友は2-0とリードした後半18分から2試合ぶりに出場。精力的に動き、同37分、左サイドをドリブルで駆け上がりクロスを上げ、ファーからFWパラシオが折り返してイカルディが右足で狙ったが、クロスバーに嫌われゴールはならなかった。

 長友は「チャンスがあったらいいタイミングで上がりたいなと思っていた。スペースもうまくできたし、ペリシッチとの関係もすごく良かったと思う」とクロスを上げたシーンを振り返った。これが前半戦の最後の試合。「試合に出たり出なかったりの繰り返しだった。長いサッカー人生でこういう事もあるかと思うので、くさらずに努力する事だけを考えて、ずっとやってきた」。ポジション争いに関しては「それは厳しいですよ。いい選手がいますから。いい選手が毎年のように入ってくる。厳しい戦いが続くかなと思いますけど、僕自身楽しい」と話した。これが独身最後の試合かという問いには「皆さんのご想像にお任せします」と答えて煙に巻いた。

 公式戦3連勝のインテルミラノは9勝3分け6敗の勝ち点30で7位。欧州L圏の5位ACミランに暫定3差とした。ラツィオは勝ち点34で暫定4位。