【モスクワ14日=八反誠】CSKAモスクワの日本代表MF本田圭佑(24)が“世界のホンダ”を体感した。ロシア杯初戦トルペド・モスクワ戦に後半20分からトップ下で出場。得点には絡まなかったが、W杯南アフリカ大会以来の公式戦で2-0の勝利に貢献した。出場時にアウェーの会場が大歓声に包まれ、試合後はサイン攻めに遭うなど、W杯の活躍で周囲の注目度が急上昇。「ここからは未知の世界。自分をさらに高めていく」と、さらなる飛躍を心に誓った。

 本田は試合終了後も主役だった。W杯後初の公式戦は途中出場で出場時間は25分間。得点にも絡まなかったが、ピッチを1歩出るとビブスをつけたボールボーイの少年に囲まれた。各国のW杯代表が複数いる中、真っ先にサイン攻めに遭った。取材エリアでもロシア人関係者にサインと記念撮影をねだられた。

 本田

 今までとは周りの見方も違ってくる。ロシアに帰ってきてからも、それは強く感じる。オレのプレーを見たいと思ってくれる人がいる。その期待に応えていけるかどうかは、オレのデキにかかっている。

 W杯で2得点を挙げ日本を決勝トーナメントに導いた。デンマーク戦での無回転FKでも世界に「HONDA」をアピールした。この大会を契機に、世界の風向きが変わったことをしっかりと実感した。ただ周囲の変化は自覚しても、ピッチ上でのプレーにはブレがなかった。

 W杯後は約半月間、実戦から遠ざかっていた。しかし、日本で休養中も殺到する取材をすべて断り、自主トレーニングを重ねていた。11日にロシアに戻り、12日に練習に再合流したばかりだったが、ブランクは感じさせなかった。後半20分に強く望んでいたトップ下に入ると、後半28分からは選手交代により2列目左サイドでもプレー。再三、スペースへと走り込んでボールを呼びこむ動きをみせた。終了間際には右CKも蹴った。

 本田

 ここからは未知の世界。新しい経験になる。この状況で踏ん張ってやっていくことで、自分をさらに高めていきたい。

 世界中の熱い視線を肌で感じた日本の新エースが、さらなる上を目指し、ロシアで力強く再発進した。

 [2010年7月16日8時43分

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