<欧州CL:バレンシア1-1シャルケ>◇決勝トーナメント1回戦◇15日◇バレンシア
【バレンシア(スペイン)15日=山本孔一通信員】シャルケの日本代表DF内田篤人(22)が、日本人史上2人目となる欧州CL8強進出に王手をかけた。アウェーのバレンシア戦は、FWラウル(33)のゴールで引き分けた。内田は右サイドバックでフル出場。相手に主導権を奪われる苦しい展開の中、体を張った守備で耐え抜き、貴重な勝ち点1獲得に貢献した。アウェーゴールがあるため、3月9日にホームで行う第2戦では、勝つか、0-0の引き分けで準々決勝進出が決まる。
シャルケは終盤、バレンシアの猛攻にさらされた。内田も40分に右クロスをMFビセンテと競り合って頭でクリア。1分後にはビセンテのクロスのコースに体を入れて防いだ。周囲との連係で相手にスペースを与えず、3分のロスタイムまで決定機を許さなかった。「最近、ゴール前の守備、はね返すプレーや競り合うプレー、エリア内の動きが良くなっている。タイミングやセンターバックとの距離、相手との距離が分かってきた」。ボール保持率では36%対64%と圧倒されたが、1失点で耐え抜いた。
前半17分の失点は、ボールを持ったFWアドゥリスから、オーバーラップしたDFマチューにマークを切り替えるのがわずかに遅れたことも原因となった。「足が速いとは思わなかったが、追い風に乗っていた」と修正点は分かっている。それ以外はほぼノーミスで守り抜いた。世界最高レベルの大会でも通用する確かな自信をつかんだ。
欧州CL初出場だった昨年の1次リーグ・ベンフィカ戦では、先発したものの攻守に不安定で後半13分に交代。だが初めての決勝トーナメントには心の準備をして臨んでいた。ホームとアウェーで大きく変化するチームの動きを意識した。パスをつなぐより早めに蹴った。「みんなの中に『守備第一』というのがあった。変に取られて勢いに乗られるより、ノーリスクで」と、意図したものだった。
第2戦は0-0の引き分けでも、昨季の本田に続く日本人2人目の8強進出が決まる。「やるからには勝ちたい。ホームなので借りを返したい」と内田。この日は封印した攻撃力も発揮して、次の舞台に立つ。
[2011年2月17日7時43分
紙面から]ソーシャルブックマーク


