【昆明(中国)8日=菅家大輔】杭州緑城の岡田武史監督(55)が「チーム改革」に乗り出す。杭州緑城はこの日、昆明合宿2日目の3部練習を行い、岡田監督はトップ、ユース(U-20)両チームに日本代表監督時代の代名詞となった体幹トレーニングを導入。今後は米国から体幹トレーニングの専門家を呼ぶことも明かした。さらに、現在トップの9割の選手が既婚者も含め寮生活を送っていると指摘。オンとオフの切り替えが困難な現状をいかに変えていくかを最優先テーマに掲げ、改革に動く。
日本の名将がいよいよ杭州緑城の改革に乗り出す。岡田監督はこの日、トップとユースの両チームの練習後に体幹トレーニングを導入。「中国人選手は体幹はそれほど強くない。これをしっかりやれば、プレーも変わってくると思う」と言い切った。
2010年W杯南アフリカ大会でベスト16に進出した日本代表監督時代の「代名詞」と言えるメニュー。「体操のスワン(後方伸身宙返り)は最初は体を後ろに反って回転していたけど、体幹を意識して体を棒のように使い始めてからは回転数が増えた」とアスリートにとっての体幹の重要性を強調。戸惑う選手たちには、自ら見本を実演してみせる力の入れようだった。
2月の日本合宿からは米国の専門家を招き、「体幹教室」を開講する計画。この日から先駆けて導入した理由は「専門家が来る前に選手たちに予習させるため。専門家は帯同はできないけど、今後は2カ月おきくらいで来てもらう予定」と明確な狙いを明かした。
改革はピッチ外にも及ぶ。現在、トップの選手の9割が寮生活。既婚者も妻や子供を地元に残し単身赴任で寮生活を送る。中国では当たり前という、この環境を最大の問題点に挙げた。
岡田監督
寮生活をしていると一年中合宿してる感じで、オンとオフの切り替えができないから、プレーにも影響が出る。洗濯も食事もやってくれるから甘えも出る。1人暮らしをしろとは言えないけど、何とかして変えていきたい。
昨季のリーグ戦は8位。補強費不足により「オール中国人」での勝負を余儀なくされる状況下で、岡田監督の改革がチーム浮上の鍵を握ることになる。


