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競技ガイド

距離(クロスカントリー)スキーとは
 ノルディックスキーの一競技。斜面を滑り降りるアルペンとは違い、平地や起伏のある決められた距離のコースを滑り、タイムを競う。雪上での移動手段がそのまま競技化されたもので、スキー競技の中でも歴史は最も古い。平地の多い北欧で発展し、現在も人気スポーツのひとつ。かかとを固定せず、比較的細長く、軽いスキーを用いる。
競技の見どころ
 スキーでありながら「滑る」ではなく「歩く」「走る」種目といっていい。アップダウンの激しいコースをいかに乗り切るかがポイント。クラシカルは両足をそろえて歩くように滑り、ストックで雪を刺す腕力が必要になってくる。またワックスの選定も重要で、天候や雪質を見極めるスタッフの手腕が順位にも影響する。レース中に鼻水やよだれが出ても拭き取っているひまはなく、気温が低い場合はそれが凍ることもある、見た目にも壮絶な競技。
日本代表選手
 3大会連続出場となる女子の石田正子にメダルのチャンスがある。前回の30キロクラシカルで日本勢過去最高の5位入賞を果たした。今回の30キロは比較的苦手なフリーで行われるが、ライバルが五輪より多いW杯でトップ10入りという結果も出している。男子はスプリントの恩田祐一がどこまで上位に食い込めるか。
ルール
 「クラシカル」と「フリー」の2種類の走法がある。クラシカルは両足を平行に、前後に動かすことで前進する走法。フリーは板の前部を開いてスケートのように滑る「スケーティング」の使用に制限がない走法。五輪では大会ごとにクラシカルとフリーの距離が入れ替わる。今大会はクラシカルが男子15キロ、女子10キロ、フリーが男子50キロ、女子30キロで行われる。その他に男子1・4キロ、女子1・2キロのスプリント、2人がそれぞれ3回ずつリレーする団体スプリント、前半にクラシカル、後半にフリーを行う複合、4人で行うリレーがある。リレーの距離は男子が1人10キロ、女子は5キロで実施される。
ポイント
 スキーでありながら「滑る」ではなく「歩く」「走る」種目といっていい。アップダウンの激しいコースをいかに乗り切るかがポイント。クラシカルは両足をそろえて歩くように滑り、ストックで雪を刺す腕力が必要になってくる。また、足を上げることができないためワックスの選定が重要になってくる。もっとも見ごたえがあるのは男子50キロ。選手たちが冷たい風の中を、鼻水を流してまで滑走する姿は「壮絶」そのものだ。
歴史
 1924年の第1回シャモニー大会から種目として採用。36年のガルミッシュパルテンキルヘン大会からリレーが採用され、52年オスロ大会から女子種目が追加された。日本勢が五輪でメダルを獲得したことはない。



日本のメダル数

金メダル
1
銀メダル
4
銅メダル
3

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