オッギーのOh!Olympic
荻島弘一編集委員が日々の話題、トピックスを取り上げる社会派コラム。これまでの取 材経験を絡め、批評や感じたことを鋭く切り込む。

◆荻島弘一(おぎしま・ひろかず)1960年(昭35)9月22日、東京都生まれ。84年に入社し、整理部を経てスポーツ部。五輪、サッカー などを取材し、96年からデスクとなる。出版社編集長を経て、05年に編集委員として現場の取材に戻る。
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ソチが大丈夫なら熱海でも開催できる

 東京の大雪とともに開幕し、都心の雪が溶けきるとともに閉幕したソチ五輪。寒い日本と違って、いかにも暖かそうだった。スケート会場はもちろん、雪の会場にもTシャツ姿の観客。テレビに映る景色も、いつもの冬季五輪と違った。雪不足が心配されたが、人工降雪機の力で乗り切った。雪質の問題はあるが、雪のないところでも立派に大会はできた。開催地の選択肢が広がったことになる。

 「ソチってどんなところ?」。聞かれるたびに「熱海」と答えていた。黒海沿岸の保養地には、温泉もわく。厳寒のロシア国民が癒しを求めて出かけ、湯治客もいるという。後から知ったのだが、今から40年前にソチが熱海に姉妹都市締結を持ちかけたことがあるという。熱海市の親水公園には、この時に贈られたツツジが今も残っている。

 ということは、熱海でも冬季五輪が可能? 熱海市だけで難しければ、隣町の神奈川・湯河原町とでも組めばいい。スケート会場を新設し、スキー会場は奥湯河原に。東京から新幹線で40分とアクセスは抜群にいい。宿泊施設にも事欠かない。外国人選手や観光客は日本旅館で「お・も・て・な・し」。メダルセレモニーには芸者さんを起用。艶やかな身のこなしに、世界の目が釘付けになる。富士山とのパックで、世界中から観光客が押し寄せる。

 と、つまらない妄想をしながら閉会式を見た。ロシア伝統のバレエやサーカスは、17日間見てきた今大会の競技に通じるものがあった。「四輪」の自虐的な演出もユニークだった。そして、それ以上に最後に行われる次回の平昌(ピョンチャン)五輪に向けてのイベントに目を引かれた。

 韓国と平昌を紹介するビデオに続いて、民謡「アリラン」が繰り返し流れる。伝統舞踊が演じられ、韓国がアピールされる。最後に韓国側に五輪旗が渡って終了。ソチから平昌に、無事にバトンがつながれた瞬間だった。ここまで見て、ハッと気付いた。東京五輪は6年後、まだまだだと思っていたが、再来年のリオデジャネイロ夏季大会の閉会式では、東京が平昌の立場になるのだ。

 2年前のロンドン大会の閉会式では、サンバダンサーにカポエイラ、ブラジルの有名歌手らも出演した。最後はサッカー界の王様ペレが登場し、世界をリオデジャネイロに招いた。6年前の北京大会閉会式は伝説のギタリスト、ジミー・ペイジが演奏し、2階建てのロンドンバスからベッカムがキックオフのボールを蹴ってロンドンへのスタートを印象づけた。

 リオデジャネイロの閉会式で、東京は何を見せるのだろう。会場で閉会式を見た舛添要一都知事はどう考えているのか。「東京をアピールしたい」とは、具体的に誰を使って何をするのか。ソチ-リオデジャネイロ-平昌、そして東京。あと6年、2020年はあっという間に来る。(おわり)

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金メダル
1
銀メダル
4
銅メダル
3

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