3度目の総合優勝を目指すクリストファー・フルーム(英国=スカイ)が、ピレネー2日目の第8ステージを制し、総合首位に浮上した。

 残り15キロの最後の1級山岳を集団の先頭で通過したフルームは、下りで意表を突くアタックをかけ、そのまま独走でメーン集団と13秒の差を付けてゴールした。フルームは「自分自身でも驚いている。ダウンヒルでアタックするなんて今まで一度もなかった。このような形で勝てるとは思っていなかった。少しギャンブルだったが、調子も良かったしトライしようと思った。うまくいって良かった」と勝利を喜んだ。

 2位にダニエル・マーチン(アイルランド=エティックス・クイックステップ)、3位にホアキン・ロドリゲス(スペイン=カチューシャ)が入った。アレハンドロ・バルベルデ(スペイン=モビスター)は13秒遅れの8位、ナイロ・キンタナ(コロンビア=モビスター)も8秒遅れの11位でフィニッシュしたが、アルベルト・コンタドール(スペイン=ティンコフ)は最後の上りで遅れ、1分41秒の17位。

 総合は前日まで首位のグレッグ・バンアーベルマート(ベルギー=BMCレーシング)が25分54秒遅れの86位と沈んだため、フルームが総合首位に浮上。総合2位は16秒遅れでアダム・イエーツ(英国=オリカ・バイクエクスチェンジ)、同じく16秒遅れの総合3位にはロドリゲス。バルベルデは19秒遅れの5位、キンタナは23秒遅れの6位。

 新城幸也(ランプレ・メリダ)は34分43秒遅れの140位で、総合は1時間12分27秒遅れの125位。