佐賀の生まれだが、父親の仕事の関係で東京に引っ越し、10歳で福岡・博多に落ち着いた。プロ4年目の福田真未(22)は「気持ちはほとんど博多っ子ですね。一番長いし。何より博多の明るさ、雰囲気が大好きですから」という。

 試合のない週には極力、博多に戻る。友達と百道(ももち)の海にドライブに行く。天神でぶらつく。リフレッシュして再びツアーへ。「しばらく帰ってなかったから」と8月末のニトリレディース後に札幌から羽田経由で“緊急帰郷”するほど“帰りたがり”だ。

 今年はある扇子を持って、ツアーを転戦している。「多分、博多どんたくのやつです。家で見つけて『これいいなあ』と思って」と笑い、パタパタあおいでみせた。最近は、モンドセレクション金賞を何度も受賞している銘菓「博多通りもん」を転戦先に送ってもらい、ラウンド中にパクついている。

 初シードが確定的な来季はよりよい環境作りのため、どこかに拠点を作ろうと思っている。「便利なのは東京なんでしょうけど、博多もありかなと…」。利便性か、愛着かで思案中だ。【加藤裕一】

 ◆福田真未(ふくだ・まみ)1992年(平4)6月15日、佐賀県武雄市生まれ。ゴルフは11歳から。福岡・沖学園中3年の07年から2年間、JGAナショナルチーム育成選手。09~10年はナショナルチームで10年の世界アマ、アジア大会代表。沖学園高卒業の11年にプロテスト合格。家族は両親、姉、妹。168センチ、58キロ。