石川遼(19=パナソニック)が、昨年のノーベル化学賞受賞者、根岸英一・米パデュー大特別教授(76)から「海外進出の勧め」を説かれた。男子ゴルフのサン・クロレラクラシックは今日28日、北海道・小樽CCで開幕。27日のプロアマ戦で同組だった根岸氏からは「世界での競争が重要」と早期の米ツアー本格参戦を促された。

 根岸氏は25歳から米ペンシルベニア大に留学。博士号を取得すると、30代から米国に拠点を移し、昨年ノーベル賞を受賞した。厳しい競争社会に身を置き、レベルアップした自負があるだけに「県、日本でトップも素晴らしいが、そこまで来たら次は世界。日本のトップは積極的に世界に出るべき」と持論を展開した。

 石川自身も、根岸氏の考えは理解する。米ツアーのスポット参戦を続ける中で、今季は2年連続4大メジャーにフル出場。「以前より、世界レベルを意識できている。(根岸氏の)アドバイスを参考にして、最終的には自分の納得する道を選びたい」と話した。米ツアーへの本格参戦の時期は未定も、根岸氏のように、世界のトップと争いながら、その頂点を目指す。【田口潤】