単独首位から出た畑岡奈紗(なさ、16=茨城・翔洋学園高2年)が1イーグル、3バーディー、2ボギー、1ダブルボギーの71で回り、通算5アンダー、139のトップタイで最終日を迎える。

 7番で2メートルのパーパットがカップに蹴られて今大会初のボギー。12番では第2打でバンカーからの脱出に失敗。ダブルボギーで渡辺彩香(22=ユピテル)に並ばれると、直後の13番でもボギーをたたいて首位の座を明け渡した。「15番まではいい流れじゃなかった」と振り返った空気を一変させたのが16番パー5。ピンまで57ヤードの第3打を58度のウエッジで放り込むイーグルを決め、トップに返り咲いた。

 数々の記録がかかった最終日となる。アマチュア優勝となれば14年KKT杯バンテリンレディースの勝みなみ(17=鹿児島高2年)らに続く5人目。アマチュア選手のツアー初出場初優勝は12年サントリーレディースのキム・ヒョージュ(韓国)に続く2人目だが、第1日から首位を守る完全優勝は初。マンデートーナメント通過者の優勝も初めてとなる。16歳292日での優勝は勝(15歳293日)に次いで2番目の年少記録だ。

 注目度急上昇の16歳は「3日間で一番いいプレー、今まで一番いいプレーができるように頑張りたいです」と笑顔で意気込んだ。