【ランチョミラージュ(米カリフォルニア州)3月30日=亀山泰宏】8月のリオデジャネイロ五輪の出場2枠を争う日本勢の世界ランク上位3人が決意を新たにした。米女子ゴルフの今季メジャー初戦、ANAインスピレーション(ミッションヒルズCC)が開幕。2月に米ツアー初勝利を挙げた世界42位の野村敏京(はるきょう、23)は金メダル獲得の自信をのぞかせた。同44位の大山志保(38)は「五輪はメジャーより上」と断言。同38位の宮里美香(26)も切符獲得に決意を示した。

 大山は「五輪は、私の中では毎年開かれるメジャーより上だと思っています。国を背負って戦ってみたい」と目を輝かせた。

 09年12月に受けた左肘関節内靱帯(じんたい)損傷の手術からのリハビリ中、112年ぶりにゴルフが五輪に復活すると知った。「こんな巡り合わせがあるんだ、と。五輪に出ることと、もう1度優勝すること。それを目標にリハビリを頑張れました」。

 獲得ポイントの大きい米ツアー組の2人を逆転するにはスポット参戦のメジャーでの爆発が不可欠。色紙に「有志竟成(ゆうしきょうせい)」と記した。志を曲げることなく堅持していれば必ず成し遂げられる、という座右の銘のままに五輪を目指して戦い続ける。

 ◆リオ五輪のゴルフ 各国、地域とも7月11日時点の世界ランク上位2人が出場権を得る。同15位以内なら同国3、4番手でも出場枠に入る。16位以下だけなら上位2人。女子の試合は8月17日に開幕する。